夢喰いメリー 第07話「夢と水着と海の色」

水着回

水着のサービスはもちろんあるのですが、お話の雰囲気としてはテンション抑えめな感じ。多分1クール作品だと思うんだけど、そこでこういう話を入れてくるってすごいなあ・・・。短い期間ならなおさら、メリーさんのかわいさを全力で押していく作品にするのが定跡なのに。

自分が今までやってきたこと、そしてこれからやっていくことが全て無意味なものであると宣告されたメリー。そりゃあ夢もキボーも無くなるよね。あんなに泣き虫なメリーさんが、取り乱しもせず、むしろ淡々と諦めを受け入れつつあるように見えて。それが逆に、感情がマヒしてしまうほどの絶望を感じさせて辛いです。

夢路が「お前は夢喰いメリーなんだから諦めるな」的な説教で強引にメリーさんを元気づけるラストシーン。自分で勝手に名付けといて・・・!と思ったりしないでもないですが、言い換えると夢路にはメリーが必要だってことなんだよね。ヒーロー物が好き → オレがヒーローだ、ではなく、そのままメリーへの憧れの感情へと持って行くところが面白い。その辺は少年漫画的な文法から外れた「きらら」的なモノでもあったりするのかな、とかメタなことを考えてみたり。

作品に閉じた範囲で考えても、「お前が好きだ」や「俺がお前を守ってやる」といった一方的な感情ではなく、「俺が信じるお前を信じろ」的な双方向さがあって好きかも。夢路の「夢もキボーもここにある!」という台詞がすごく好きで、なんだろう、言葉にしにくいんだけど、メリーさんの夢が夢路の中にあるって構図がステキステキーって感じ。

そこからEDへと移っていく流れもキレイだったなあ・・・。