あにゃまる探偵 キルミンずぅ 総感

まず言っておきたいのが、自分はあんまり真面目な視聴者ではなかったという反省。

キャラクターはかわいくて個性的で、シュールな展開も楽しくて、所々で感動する話もあったりしたんだけど・・・。表面的には可愛い着ぐるみが活躍する、という以上の何もない話なので毎週見続けるのは結構退屈だったりするんだよね。展開がシュールすぎて理解できないことも多かったし。

シュールな展開の裏に隠された寓話的な要素や作品の主題を読み解いていければ、大人向けの作品として楽しむこともできたはずなんだけど、残念ながら今の自分にそういう体力がなかったのも原因だったかな。キャラクターや伏線が多すぎて、不真面目な視聴者である自分は色んなことを忘れていたことも多かったしね・・・。

そういう自分のいい加減な視聴態度を棚におくと、シュールすぎるお話と根本にあるテーマを繋ぐ、もう少し分かりやすい視点があると嬉しかったかな。何も知らないリコたちと、全部知ってる母親たちの視点が両極端すぎて、どっちにも感情移入できない自分はシュールなお話の中に取り残されてしまった感じでした。

っと否定的に書いてしまいましたが、全編に流れるポップでカワイイ雰囲気は、それだけで十分楽しかったです。キルミンモードの着ぐるみにも顔が付いてて、その「上の人」の表情が中の人につられて変化してるのもかわいかったなー。総集編では「上の人」だけで会話してたり。総集編といえば、通常はストーリーをざっくりまとめるだけのモノが多い中、言われなきゃ気づかない脇役をまとめていたりとスタッフの愛を感じられたのも嬉しいですね。

あとは声の話をせねば。やはり本作品といえば丹下桜。何だかんだで声優活動を再開してから1年以上経つんだね・・・。現在ではほぼ唯一と言っていいアニメの仕事だったので、毎週カノンちゃんが出てくるのを楽しみに見てました。今年は出演するって話を聞いてないのですが、アニメにはあまり出ない方向なのかな。

そして悠木碧。今年はたくさんアニメに出ていた印象がありますが、その先駆けになったのが本作品*1だったと思います。毎週悠木碧の声が聞けるなんて幸せだ・・・と当時は思ってたっけ。いや今でも思ってますけど。「遊び」という観点では最も悠木碧「らしさ」を堪能できる作品だったかもしれないですね。直近では48話の演技が大好き。何度「この子は天才か・・・」と思わされたか。

音響制作に入ってるだけあって、東映ばりの思いっきり青二キャスティングも個人的には楽しませていただきました。

そんなこんなで。不真面目な視聴者ではありましたが、終わってしまうのはやっぱり寂しいな。特定のエピソードというより、作品に流れる独特な世界観が好きでした。

*1:と、「夢色パティシエール