世紀末オカルト学院 第07話「マヤの亜美〜ゴ」

うーん、これは難しい。今の俺にこの話を解釈するのはちとキツイです。

亜美ちゃんの父・茂さん。昔はオカルト好きだったマヤがすっかり変わってしまったのを気にして、自作自演でミステリーサークルを作ったりする。んで、当然ながらバレるのですが、そこで「でも、楽しかったわ」的なほのぼのオチにしないで不穏な引きになっていたのは驚いたなー。茂のおせっかいを鬱陶しがりながらも楽しんでるように見えたので、そこからあのラストに流れるマヤの感情はどういうものだったのかなあ・・・と思ってしまいます。

おそらく、自分と似た境遇の文明を助けることで、また、自分から父親を奪ったオカルト現象を追い求めることで、父親にまつわるトラウマから救われたいと思ってたのではないでしょうか。その思いが真剣で切羽詰まったものであるほど、偽物のUFOでマヤを振り回した茂の行動の残酷さが浮き彫りになってくる。もちろん茂の行動は純粋な善意や好意から来たものであることは分かるのだけど、今のマヤにその思いを受け止めるだけのキャパシティは・・・残念ながら無かったのでしょう。その辺りは、やっぱり10代*1の小娘なんだよなあ。

一方、それはそれとして、「こんなに自分はマヤのこと心配してて、父親も方向性はともかく一生懸命マヤのことを思ってるのに、何で分かってくれないんだ」という亜美の気持ちもわかる。届かない優しさは単なる自己満足だ・・・というのも正しい意見ではあるんだろうけど、さすがに第三者の俺からはそんなこと言えないよ。

とはいえ、亜美は今まで何となく腫れ物に触るような感じでマヤと接してたから、一度こういう機会があってもいいのかもね。怖いなら触らなきゃいいのに、それでもマヤに近づくことを止めなかった亜美の思いというのも気になるのです。

*1:そういえば、マヤちゃんいくつなの・・・?