ハートキャッチプリキュア! 第23話「キュアサンシャイン誕生ですっ!!」

3人目のプリキュアキュアサンシャインは明堂院いつきさんだった!!

ネタ自体は以前から分かっていたことなので正体自体の驚きは(今回のお話では)少なかったけど、ポプリといつきの出会いから変身に至るまでの流れといい、キュアサンシャインの変身シーンから戦闘シーンへの気持よさといい、素晴らしかった・・・。お話と作画と演出が綺麗にシンクロすると、ここまで気持ちよくなるんだ、ということを改めて実感させられました。見終わったあとの軽い放心状態と心地良い全身の痺れ、この感覚は久しぶりだなあ。「ハートキャッチプリキュア!」という作品は、自分にとってアニメを見るということの意味を節目節目で教えてくれるように思えます。4話の感動は今でも忘れられない。

いつきの兄への思い、「実はかわいいものが好き」という本心、そういったエピソードは全てこの日のためにあったんだなあ・・・。つぼみとえりかに思いを打ち明け、少しずつ変わっていくことができたいつき。なんだろうな、初登場のいつきさんだったら多分プリキュアにはなれてなかったんじゃないかな?ということを考えると、「守ること」「思いを開放すること」そして「変わること」がキレイに繋がっていくのかな、と。

誰かを守るということは、自分を殺すことじゃない。自分が死ねば他人が助かるというのは単なるナルシズムだし、そんなやり方で誰かを救えるなんて思い上がりにすぎない。自分を殺すなんて方法は最後の手段であって、変わろうとする思いだったり、そんな自分を受け入れることのできる強さだったり、そういうモノこそがプリキュアの力になるんじゃないのかな。キュアサンシャインになって、一人称が「わたし」に変わったのも象徴的だよなあ。プリキュアという存在が単なるパワーアップアイテムではなく、なりたい自分への、まさしく「変身」であるというハートキャッチの哲学だよね。

あー何言ってんだ俺は。とにかく今回はすばらしかったの一言に尽きます。それは今回の品質が高かったというのももちろん、今までの積み重ねがあったからこその感動なのです。