よくわかる現代魔法 総感

愛すべきB級作品。

TMTOWTDIではあったけど、結局はReinventing the wheelだったねというか。タイトルの「現代魔法」というのは、単にマジックアイテムをコンピューターに、魔術用語をIT用語に置き換えただけで、コンピューターにしたことによる楽しさが全く得られなかったなあ。結局、ガワを取り替えただけで既存のファンタジーモノの質の悪い焼き直しでしかなかった印象。

ストーリー構成的にも行き当たりばったりで、4話7話といったこよみの成長話と思わしきエピソードが、本筋の物語に全く関係してなかったのが虚しすぎる・・・。

多分原作ではその辺をしっかり説明してるんだと思いますが、上っ面の物語だけを適当に映像化しました、みたいな感じで、最後まで何を見せたいんだか分かりませんでした。

とはいえ、意味不明なお話に、微妙な作画が、緊張感ゼロのこよみのキャラクターと合わさると不思議なB級的な魅力を生み出していたんだよなあ・・・。唐突にぱんつはいてない初回のエピソードも、本作品の方向性を決定付けていたように思えます。

褒めるところを探す方が難しい作品でしたが、意外と嫌いじゃなかったな。