かなめも 第11話「はじめての、看病」

ううーん。朝起きたら、代理が横で寝てて、「ふああ〜」なんてカワイイあくびをされたとしたら、俺は理性を失う自信があるね!ただでさえ風邪っぴきの代理の上気した表情にメロメロだったのに、これ以上のネタを持ってくるとは!素晴らしすぎる・・・。

で、何の話だっけ、風邪の話か。今週もかなは胸糞悪くて最高ですね。まず「ただいまですー」という言い方。お前はタラちゃんか!なにそれ、萌えるとか思っちゃてんの??

などと軽くイラッとさせておいて、代理の看病ですよ。代理の体なんてどうでもよくて、ただ自分が必要とされたいだけ・・・という態度を隠そうともしないのがまたイラッとくる。喋るのも億劫であろう病人に対して「〜しましょうか?」と何度も尋ねるのは、それだけ代理との信頼関係が希薄なことを意味するわけで。自分に自信がない、と言い換えてもいいけど。要は「うん」「お願い」と言わせたいんだよなー。

看病しに行ってるのに、断られてガッカリって。見舞いに行って逆切れするどっかのバカと同じじゃないですか・・・。それなら、まだ善意の押し付けの方がマシ。少なくともそれは、表面上だとしても「代理のため」であるのだから。

ただ気になるのは、今までのお話ならそういう胸糞悪さを「いい話」に無理やりラップしてまとめてたはずなんだよね。かなの内面の黒い部分は置いといて、心配してくれてありがとう、みたいな。んで、最後ははるかのセクハラでお茶を濁す、みたいな。

ここまで来て「一人にしないで」というのは、ありふれているようでいて実は珍しい。前回の花火シーンがあまりにもあんまりで笑っちゃったんだけど、それも含めて、かなはずっと気を使われてる・・・というか、ハッキリ言うと風新新聞で浮いた存在のままなんだよね。

11話にして未だに5人でいる空間に違和感があるって、それはそれでスゴイことだよなあ。ずっと感じている居心地の悪さがスタッフの思惑通りなら、俺はまんまと乗せられたってことなのか。

追記

俺は8話で「お別れを悲しむほど馴染んでねーだろ」と思っていたので、この期に及んでまだ「家族」になりきれてない、という今回のエピソードはすごくよいと思いました。絆が描けてないのではなく、描かなかったのだとしたら、このシリーズを通したテーマは「かなの孤独」として全てが繋がってくる。

もしかしたら、最終回で化けるかもなー。