「返す」ということ

感想サイトを始めようと思ったのが2004年の9月ごろだから、いつの間にやら5年も経っているのか。我ながらよくもまあ5年も続いてるよなあ・・・。

なんで続けてるの?って言われたら「書きたいから」としか言いようがない。そりゃあ記録として残したいとか、Webに公開することである種の繋がりを持っていたいとか、そういう理由もあるんだろうけど、それは本質ではない。実際のところ昔の日記を読み返すことなんて殆どないし、紙の日記やローカルで書いてた時代もあったし。

アニメ感想のほかに、時々書いてる調査系のエントリー。プログラミングや統計といった、アニメの外にある分野からアニメに対してフィードバックできるというのは何となく嬉しい。多くのアニオタにとってそうであるように、アニメは自分の一部として血肉になっているものだから、そういう存在に対して何かを返すということは特別な意味を持ってるんだと思う。

返すといえば、「ハチミツとクローバー」ではぐちゃんが自分の芸術観について語るシーンがすごく印象に残っています*1

私はその
ひとつひとつ
つかまえて格闘し
味をたしかめて飲み下し
名前をつけて
あるべき場所に
還していく

はぐちゃんの語る、新しい刺激を受けて作品を生み出す過程は、すごくアニメ感想にも通じるものがあるなーと。勝手に思ってるだけですが。

ただ・・・自分の心のモヤモヤに、文字という「名前」をつけた後、それは一体どこに還っていくのだろう。

感想の「あるべき場所」とは、一体どこなんだろう。

*1:逆に、お話自体はあまり・・・笑