極上!!めちゃモテ委員長 第13話「言葉は心の鏡、ミッションすみまペンですわっ」
ふざけたサブタイに反して、今回は驚くほど丁寧な名エピソード。
お話としては、デート中にメールばっかりして怒らせちゃう・・・という普通のお話なんだけど、「言葉」というものの不安定さや重さ、言葉を紡ぐことの難しさや大切さといった本質に迫ろうとする話作り。
こういうお話だったら、香穂がメール中毒で携帯を手放せなくて・・・みたいなところから、携帯に依存しないようにしましょう!という流れになると思ってた。でも、確かにそれじゃあ委員長の言う通り、その場が丸く収まるだけで本質的な解決ではないんだよね。
デジタルからアナログに回帰という流れは定番で、メールじゃなくて手紙というのも定番ではあるんだけど、まさか活版印刷まで遡るとは・・・(笑)でも、確かに旧校舎の印刷室には独特の神聖な雰囲気が感じられました。
「言葉の海は広大よ。いい言の葉は、簡単には見つからないわ」
「香りも味も素晴らしいわ。だけど、100万の言葉を尽くしても、この香りと味を表現することは難しい」
「ポエムも同じだわ。どんな言葉だって、感動を完璧に表すことはできない」
「どこかにふさわしい言葉かあるかもと思うと、簡単にペンを走らせることはできないのよ」
感想もポエムのように、自分の中に生まれた思いを言葉という形にして外に出す行為。しかし思いに形がない以上、いくら言葉を尽くしても思いの全てを表すことなんてできない。もっとふさわしい言葉があるかも・・・と思うと簡単に形にすることを躊躇ってしまうけど、思いが消えないうちに形に残しておきたい気持ちもある。だからこそ、言葉を紡ぐのは難しいんだよね。
- メールが来るたびに香穂が素に戻るのには笑った。
- あのリボンのクラスメートは誰なんだ!?ていうか、なんだマンボって!
- 3Dは動きや構図が面白くて、2Dはキャラの作画がかわいい。それぞれの魅力があっていいね。夕暮れのベンチシーンは特によかったなあ。段々作画的にも安定してきたのは嬉しい限り。
- 手紙ってのは書いた人の文字が見えるんだよね。字フェチとしてはそこがいい。携帯やPCが普及したせいで、肉筆を見る機会が極端に減っちゃってるからなー。