きらりん☆レボリューション 総感

インターバルを置いたら少しは落ち着きました。見終わった直後はほんと、地に足が着いていないというか、呆然自失としていて動けなかったからなあ・・・。

さて。落ち着いたところで、まとめなのですが。まとめと言われても・・・何を書いたらいいのやら。作画がすごいわけでもないし、お話がすごいわけでもない。敢えて人に勧めるのであれば、「女の子が歌って踊るのを見るのが好きなら見てみれば」くらいしか言うことがないんだよね。

アイドルモノとして見てみれば、初めから完成されたキャラクターのきらりは成長の余地がない。かといって少女漫画として見てみれば、宙人が好きと気づいただけ。結局のところ、3年経ってもどこにも進んでいない。きらりはアイドルのままで、宙人とは友達以上恋人未満のまま。

ひとつの映像作品として見てみれば、いいところなんてほとんどない。でも、この3年の間、「月島きらり」というアイドルは確かに存在していたんだよ。久住小春という媒体を介して、作品世界の中で生き続けてた。たとえ大きな変化がなくたって、積み重ねてきた日常や、大小さまざまな試練、色々な人たちとの出会いが「きらりん☆レボリューション」という世界を作り上げてきた。きら☆レボの魅力は、作画でもお話でもない。この作品世界と、それを支える優しい歌こそが、何物にも変えられない魅力なのだと思います。

自分でも、まさかこれほど喪失感が大きいとは思ってなかった。「好き」の大きさって、終わってみて初めて分かるんだよね・・・。