源氏物語千年紀 Genji 第01話「光る君」

「もっと背も大きくなって、力も強くなって」
「そうしたら、あなたの望みは何でも叶えて、何からでもあなたを守ってあげられるのに」

あらゆる富と名誉を手に入れ、望めば帝になることさえ不可能ではなかった源氏の君。流した浮名は数知れずの恋の達人。それでも、たった一つの本当の望みを叶えることだけはできなかった・・・。

と。1話目からポエミーな感想になってしまいました。タイトルが変わった時は何事かと思っていたけど、考えてみれば本作品に限っては「あさきゆめみし」をアニメ化する必要はないんだよね。

本編は、源氏と桐壺との出会いを描いたプロローグ的なエピソード。これが全ての始まりであり、終わりでもあるんだよね。そう考えると感慨深いエピソードではあります。

元々ナルシスティックなお話を、出崎統の演出がドラマチックに盛り上げてくれる相乗効果が素晴らしいです。やはり源氏物語をアニメにできるのは出崎統しかいないよなあ・・・。