テレパシー少女 蘭 第19話「蘭、カフェ・ド・オバケ屋敷」
てっきりギャグ回と思いきや。どうでもいい話を繰り返しつつ、10話に1回こういう話が出てくるから止められない・・・。翠のエピソードには毎回泣かされてしまいます。
「もし、自分の子供が・・・他の人たちと違っていたら、どう思いますか」
「ほんとの自分」を見せることを極端に恐れる翠。学校での丁寧な言葉使いは、自分の内面に踏み込ませないための壁であることは想像に難くないでしょう。もしかしたら強気な関西弁キャラですら、心のもっと深いところで泣いている自分を隠すための鎧なのかもしれません。そんな翠が発したこの質問、それは彼女が初めて蘭以外の「他人」に見せた弱みであり、祈りにも似たSOSでした。
「悩みに悩むと思うわ。・・・・・・でもね」
「自分の子供が大切じゃない親なんて、この世にひとりもいないんだよ」
翠が欲しい答えなんて分かってるくせに。子供だから、さらに言えば他人の子供だからと言って適当にお茶を濁すわけでなく、翠の問いに真剣に答えようとする蘭の両親はすばらしい。口先だけの答えじゃなく、自分自身の娘が「違う存在」と分かっても同じ答えを返せるというのは・・・中々できることではないよ。
「自分の子供が大切じゃない親なんて、この世にひとりもいない」のであれば、初めから答えは決まってる。でも、その答えに辿り着くためには長い時間悩まなければならない。翠の両親は、それが少し長かっただけだよね。いつか・・・電話越しではなく、実際に会って話せるようになれる日が来るって信じています。
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