しゅごキャラ! 第32話「ひとりぼっちのクイーン!」

笑いにうるさい女、真城りま。このエピソードは久々にきました、五臓六腑にきましたよ!「アニオタでよかった」と心底思えるのは、こういう作品に出会えたときだなあ。
普段はクールでドライなりま。でも、実はお笑い大好きで、ギャグ漫画にも目がない。「バラバラーンス!」のギャグは意味不明だけど、普段の姿とのギャップがラブリーすぎる!我に返った後、恥ずかしがってボールみたいに丸まったりするのもかわいいなああ。
っと、そんなギャップ萌えを見せてくれたりまたんですが、実はキャラチェンジの裏には悲しい背景が隠されていて・・・。
りまが笑いにうるさいのは、自分のギャグで笑ってくれた両親の姿を覚えているから。そして、外キャラがドライなのは、ギャグでは本当の笑顔を得る事ができないと知ってしまったから。自分のくだらないギャグで両親が笑ってくれたのは、幸せな家庭の象徴。いつしか*1すれ違い始めたりまの両親から笑顔が少しずつ消えていき、自分のギャグの無力さを知るりま。表面だけ楽しく振舞っても、本当に幸せになることはできない。ならば、表面上の仲良しごっこには意味がない。常にやる気がなく、クラスに馴染もうとしないりまの外キャラは、彼女の絶望を具現化したものだったのかもしれません。
では、りまは本当に笑うことを諦めてしまったのか?いや、決してそんなことはない。しゅごキャラのクスクスが彼女の「なりたい自分」だとすれば、クスクスが見えている限り、りまは笑いを捨ててはいない。ギャグ漫画に固執するのが、たとえ「逃げ」だとしても、幸せだった記憶のリフレインだとしても、笑うことを諦めない限り救われる日がきっと来るよ。なにより、心がこもっていれば、どんなくだらないギャグでも人を笑顔にできることを一番知ってるのはりま自身なのだから・・・。
一生懸命りまを笑わせようとするクスクスの姿は、りまが壊れそうな自分自身を必死で支えているようで心が痛みます。あむちゃんが、そんなりまの支えになってあげられるとよいのだけど。

感想

え、ここから感想なのか。
今回はりまのお当番回で、こういう話になるんだろうとある程度予想はしてたのだけど・・・。それでも感動してしまいました。ぬるいオタが偉そうに喋ってると突っ込みたくなるよね!わかるよその気持ち*2
作画はキレイで、所々に挟まれるギャグ顔とかの細かい演出も楽しかったです。

*1:りまの誘拐がキーになっているのだろうけど

*2:違うか