みなみけ 総感

「おかわり」の前哨くらいのニュアンスで、文字通り「過度な期待はしないでください」という視聴態度であったのですが、意外なほど面白かった。
終始安定した*1作画と、独特のテンポと間で見せる演出。エキセントリックすぎるキャラクターを、どこか突き放したような視線で淡々と描くことで日常のほのぼの感を出しつつも笑える妙な空気を作り出し、生々しくなりがちなエロ成分に対しては日常系アニメのフレームワークにおさまる上品さを保つ。このバランス感覚はうまい。
バランス感覚といえば、前半は千秋の夏奈に対するあまりにも冷たい仕打ちが気になっていたのですが、トータルで見てみるとちゃんと二人のバランスが取れているのがよく分かりました。
作画や演出だけでなく、シリーズ構成のレベルでも見事なバランス感覚で、1クールという枠を最大限有効に使い切って綺麗にまとまった作品だという印象でした。

*1:・・・というほどでもなかったかも