ef - a tale of memories. 第08話「clear colour」

今回は千尋の話がウェイト高めかな?

「今日のお弁当はなんですか?おなか空きました♪」

千尋は前回の件を忘れた・・・いや、日記に書かなかった、のだろうか?答えは多分Yesで、日記には書いてないのだと思う。でも、忘れてしまったかというとそれは多分Noで、正確な出来事は覚えていないかもしれないけど、その思いはずっと消えずに残りつづけていたはず。だからこそ、日記の記録ではなく、自分自身の記憶として蓮治のことを思いつづけようとしたのでしょう。言葉を変えれば、自分の知識や理性ではなく、感情として「蓮治が好き」と伝えたかったのだと思います。出会った頃の記憶や、昔は覚えていなかった蓮治の進路相談のことまで細かく覚えているのが何ともいじらしい。

「あの、もしよかったらですけど・・・手をつないでも、いいですか」
「あ、ダメだったらいいです、別に無理にってわけではなくて、ちょっとつないでみたいかなって思っただけで」

それは状況から判断したわけでも「神様がいじった」わけでもない、千尋自身の心からの思い。恋人同士の行為としてはあまりにも稚拙で幼稚な、それでも限りなく純粋な千尋の告白。そして、最初で最後の告白の代償として、手が触れることも叶わないまま千尋は記憶をリセットされてしまう――

蓮治に与えられた最後の試練。お互いがお互いを思うがゆえに生み出されてしまう悲劇。「だから千尋と恋愛するなんて無理だ」とは思いたくないけど、なんと残酷な運命なんだろうか・・・。

ちょっと話は変わって、記憶喪失系のお話の中では俺はキャッツアイの最終回*1が一番好きで、あれを超える話はないとまで思ってます。「もう一度瞳と恋ができる」の名台詞は俊夫だからこそ言えたわけで、残念ながら蓮治くんにはそこまでのキャパシティはないでしょう。でも、だからこそ最後まで千尋のために悩んで、自分ができる最良の答えを探してほしいと思います。

みやこ編。バスタオル一枚で外に出る景。さすがにそれは・・・。対するみやこはどうなってしまうんだろうと思いきや、それほど壊れた感じでもないので少し安心した。しかし、景を論破したときと全く立場が逆転してるところがすごいなあ。超然としたみやこがあれほど余裕をなくしてしまう姿はなんとも痛々しくて・・・。

ちょっと検索してみたら

キャッツアイの最終回人気なくて笑った。気持ちは分かるので反論はしないけど。

*1:瞳が記憶喪失になる話ね