ef - a tale of memories. 第07話「I...」

・・・今回はクールダウンに時間がかかりそう。今はちょっと呆然としたかんじ。千尋の方もみやこの方も、何だかすごい話になってきた・・・!
千尋と蓮治。蜜月の時間はあまりにも短く、その代償はあまりにも大きい。「深入り」して初めて知った、記憶障害の本当の辛さ。恋愛が等価交換でない以上、多く愛した方が多く傷ついてしまう。蓮治が千尋を好きになればなるほど、そして月日を重ねれば重ねるほど、蓮治が重ねた月日の愛情に対して13時間の愛情しか返せない千尋のなんと残酷なことか。

「誰にでも言っているわけではないと思います
「今まで蓮治くんほど親しくなった人なんていなかったみたいですし」
「今までずっと蓮治くんと会っているのは、わたしが信頼しているからだと思います
「それに、蓮治くんはわたしのことが好きみたいだから」

「〜と思います」「〜みたい」を交互に*1繰り返す千尋。それは昨日の千尋と今日の千尋が別人であることを何より表す残酷な言葉。蓮治は「どうして一言も僕のことを好きって言わないんだ」と言っていましたが、人を好きになるだけの時間が13時間しか与えられない千尋にとって、自分の気持ちは信用できないのですよ。千尋の気持ちを確かめたいのだとすれば、それを知ることができるのは蓮治くん、君自身の記憶だけなんだよ。重ねた分の思いが返らないこと、そして自分自身と千尋の気持ちの二人分を背負うこと。それだけの覚悟が蓮治にはあるのか?少し酷すぎるようにも思えてしまいますが・・・。

千尋の小説は千尋自身の心の中であることは明らかなんだろうけど、「神様」の存在とか、女の子が学習していくとか、今ひとつ結びつかない点が多くて。日記によって学習され、同時に支配されている千尋のメタファーなんだろうか。千尋を動かしているのは自分自身の感情ではなく、日記に記録されたシナリオというような・・・。まあ、分からないところは分からないままで残しておくのもいいでしょう。

感想書いてるうちに段々落ち着いてきた。Bパートはみやこのお話。自分の居場所を無くすことを極端に恐れるみやこ。Bパート丸々費やす留守電メッセージが痛々しすぎて・・・!陽気なメッセージから段々怒りの感情が入ってきて、そして段々壊れていくみやこが切なすぎる。千尋の小説は、千尋自身というよりもみやこを表しているように思えてしまいます。色を失った世界で一人暮らす女の子。たった一人出会った男の子は決して手に入らない存在。それを知った女の子は段々壊れてしまって・・・。
といっても、こっちは何が悪いって100%紘が悪いんだけどね。お前が優柔不断でみやこの誘いを断らないから。すっぽかしても連絡しないし、帰ってからもフォローなしだし。絵の中に閉じ込められても仕方ないと思うよ。

*1:書いてて気づいた