ながされて藍蘭島 第23話「つれていって、寺子屋」

お話自体は前回と似たような感じ。別れの予感を暗示させるラストがちょっと不安ではあります。二人が家族としての絆を深めれば深めるほど、行人が島を出にくくなるのはこのアニメ最大の二律背反。もう少し、行人が外に出て成すべき目的が明確だったらこの二律背反がもっと盛り上がったんだけどね。
すず視点から考えると、今までずっと行人の「必要性」について描いてきたにもかかわらず、行人を島から脱出させるには一転して彼の「不要性」を描かなければいけないという点でまた二律背反が生じてくる。
すずと行人の両方を考えても、お互いが自分を殺せばすずは行人を島から出そうとし、行人は島から出ようとしないでしょう。お互いが自分を通せばその逆になってしまい、いずれにしても二人はかみ合わない。それもまた難しい問題だよなあ・・・。