DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第13話「銀色の夜、心は水面に揺れることなく… 前編」

それは、銀色の月光に照らされた旋律。

13話目にしてようやく来ました、待望のインたんお当番回。盲目の少女、未亡人の母親、若いピアノの先生、そして飛行機事故。インはどのような経緯でドールとなるに至ったか?そして彼女の家族は?

「いいかいキルシー、形をまず押さえておけば、そこに感情だって生まれてくる」
「ほら、悲しくても微笑めば悲しさが和らぐことだってあるじゃない」

「ほらほら、その気になってきた〜。とりあえず、外ヅラから固めるのが基本ですから。コスプレでもなんでもそうですからね〜」

期せずして同じ本質を突くエーリスとキコの台詞。「かたち」としての機能しか持たないドールに感情は生まれるのか?感情のないはずのインが見せた「帰らない」という意志の先にあるものは一体?全ては次回明らかになるのでしょうか。

それにしても、このアニメは本当にキャラクターの描き方がいいなあ。こんなに意味不明なお話なのに毎週楽しみに見てしまうのは、キャラクターが魅力的だからなんだよね。もっと普通のお話にしてくれれば・・・とも思うけど、これはこれでDTBの味なのかな、とも思えるようになった最近でした。

  • 久々登場の茅沼キコ。一発キャラだと思ってたので嬉しいな。温泉には期待してます!
  • 「よくある顔だ、気にするな」

追記

盲目のピアニストというモチーフは心を揺さぶる何かを持っているように思えます。

ベートーヴェンが月夜の街を散歩していると、ある家の中からピアノを弾く音が聞こえた。良く見てみるとそれは盲目の少女であった。感動したベートーヴェンはその家を訪れ、溢れる感情を元に即興演奏を行った。自分の家に帰ったベートーヴェンはその演奏を思い出しながら曲を書き上げた。これが「月光の曲」である。

(もちろん上記の話は創作である。なお教科書上ではそれぞれベートーベン、ピヤノと表記されていた。戦前日本の音楽教育を象徴している。)

ピアノソナタ第14番 (ベートーヴェン) - Wikipedia

こちらのサイトで原文(?)が読めるようです。