あまえないでよっ!!喝!! 第06話「迷わないでよっ!!」

前回の感想からちょっと反省しまして、今回はまじめに見てみようかと思った次第。まあ、飲んでますが(笑)

今回のエピソードは陽の話であると同時にさくらの話でもあったわけね。地獄(?)に帰ろうと思っていた陽をこちらの世界にとどめたのはさくらの存在だった。前回は陽を持て余した結果に見えて仕方がなかったさくらの描写だったけど、今回まじめに見てみると、過去の回想と現在の日常の小さな変化を交互に積み重ねることで、さくらの陽を思う気持ちが過去から現在まで続いてきてるんだっていうのが見えてきてよかったです。
そして、さくらの思いを信じさせるきっかけになったのが逸剛の言葉。この手のアニメにしては珍しく恋愛でお茶を濁さずに、あくまで第三者として、それでいて心から陽のことを思って行動できる逸剛はちょっとかっこいいぞ。陽にとって何が一番大切なのか分かっていないとあの台詞は出なかっただろうから・・・。陽が全てを捨てて地獄へ帰ることは、自分と鬼(?設定がよく分からん!)を丸ごと受け入れてくれた姉を裏切ることにもなるんだよね。そういう姉の姿を見てきたからこそ、全てを背負って日常に生きることを選んだのでしょう。
演出ですごいと思ったのは、洞窟に入る前に陽と逸剛が手を握り合ったところ。最初に力を入れたのは陽の方なんだけど、逸剛が握り返してきて初めて自分が無意識のうちに手を握ってたことに気づく。陽の無意識の恐怖と逸剛への信頼感が同時に伝わるいいシーンでした。時間にしたら数秒で、普通に見てたら見逃してしまいそうなんだけど、今回のエピソードを象徴する大事なシーン。このアニメでこんな演出が見られるとは正直思ってませんでしたよ。その後の陽がまたかわいいんだな。