月面兎兵器ミーナ 第03話「やくそくの魔球」

「○○萌え」とか「○○たんハァハァ」とかもはや過去の遺物ですな。さくらたんのエロ画像キボンヌ。

今回はちっと失速気味かなあ。ベースのお話は相変わらずツボを抑えつつも遊びの余地を残したゆるめの構成だったのですが、肝心の遊びの部分がほとんどなかったのが残念。作画の遊びとコンテのキレがこのアニメのもうひとつの生命線だと思っていたのに・・・。構成上ミーナの出番が少ないのは当然なのだから、その分がんばる美奈の姿とか、エスカルティン先輩のはっちゃけぶりとか、そういう部分で楽しみたかったなあ。でもラストのカンチの魔球には笑いました。

お話はよかったんですよ。アナウンサーであり、女子高生であり、ミーナである美奈。前回は「アナウンサーとミーナ」の間の葛藤を取り上げ、今回は「アナウンサーと女子高生」の間の葛藤を取り上げる。

餅村さんの相手をできない状況を描くことで間接的にカンチと美奈の距離感を描きだす構成*1はお見事だし、幼なじみならではの「約束」というネタの出し方もよかったなあ。二人にだけ分かる符丁って、いいよね。

ただこの回だけ見ると、結局美奈は本気でアナウンサー目指してないんじゃん?という話になってしまうんだけどね。かといって、じゃあ美奈がアナウンサーに徹して中立なアナウンスをすればよかったのかと言うと、それも違うんじゃないかと。確かに仕事は大切だけど、そのために自分の大切な人を犠牲にしてはいけないと俺は思います。

追記

今回、宇宙人にカンチの試合の邪魔をさせて「試合の邪魔をするなんて許せない!」みたいな方向に持っていくことも可能だったはずだけど、今回のテーマが「アナウンサーと女子高生」だからミーナ部分をバッサリ切り捨てるという潔さはすごいな、と思いました。問題は宇宙人の襲来じゃないから、宇宙人を倒したことがお話の解決に結びつくわけではないんですよ。そこが分かってるからあえて宇宙人に特別な意味を持たせてないんだろうなあ・・・。うーん。

*1:直接カンチがつれない態度をとったりとかする・・・ってのはちょっと不自然だし、女々しい男みたいに見えてしまいますからね