魔法の天使クリィミーマミ 第11話〜17話

この辺は異世界物というか、ファンタジックな色合いが強くなってますね。クールごとにいろいろな表情を見せるこのアニメですが、最終的にはどこに着地するのやら。

第11話「パパは中年ライダー」

土井美加さん・・・。すごいな、土井美加のこんな演技が聞けるんだから80年代アニメはたまらない。

父親がグレて暴走族に・・・ってお決まりの展開ですが、みんなマミのファンって。ヤンキーが全員モーニング娘のファンみたいなもんか。すげーな。

第12話「スタジオは大停電!」

バッハハーイ♪

めぐみさん、梅干の宣伝とかやってていいのか?アイドルなのに!

第13話「鏡のむこうのマミ」

これはまた。マミにしては珍しいセクシーショットに鼻血出そう。この辺から魔法と絡めたファンタジーっぽい話が続くのですが、マミの鏡像は、抑圧されたマミの精神を・・・という事もなく、あまのじゃくだから「帰らなくてもいい」と言ったら素直に帰ったっていう身も蓋もないお話。
「マミ」が優とは別の存在であるとするのなら、ニセモノも本物もないんだよね。魔法で変身した姿がみんなマミの形態をとるとしたら、それぞれをidentifyするものは一体なんでしょうね?

ところで偽マミ、松井菜桜子だね。20年前なのにすぐ分かってしまうのはすごいなあ。

第14話「私のMr.ドリーム」

それは、星降る夜の夜想曲(ノクターン)

流れ星のように儚く消える、一夜きりのダンスパーティー。シンデレラの靴は、再びMr.ドリームに会えることの暗示でしょうか。

・・・と、今回はやたらとポエミーな回でしたね。夜が明けたら忘れてしまうってのがまたロマンチックというか・・・。優がおとぎ話を好きとは知らなかったけど、魔法少女とは本来萌えではなくフェアリーテールなわけですよ。そんな一面を膨らませてひとつのエピソードに仕上げてしまう。なかなか懐の深いアニメでありました。

  • 「俺の優に」って。おまえのかよ。
  • 「3ヶ月前」ってのがリアルだなあ。
  • 無粋な補足をすると、Mr.ドリームのお別れのシーンに流れてた曲がノクターン第2番なのね。超有名だけど。

第15話「虹色の天使」

これはまたファンタジーな。「ウーフニック」とか「ビーノ」とか専門用語?が出てきたぞ。この辺は後の「戦う魔法少女」の原型を感じるなあ。アイドルだけじゃなくて、こういう話もやるのね。魔法の力は変身だけじゃないんだな、というか違うアニメみたいだ・・・

第16話「海に消えたメモリー

「ユウちゃんすき」って。皇太子様って。なんじゃそりゃ・・・

第17話「時のねむる森」

これはすごいなあ。モラトリアムを全肯定する魔法少女アニメにおいて、幻想世界からの脱出を行うとは。死の直前で時間の止まった少女、それは言い方を変えれば死の直前をえいえんに繰り返す少女。
マミの魔法の力で死なないようにすることも出来たと思うけど、敢えて森の中で生き続けることを選んだ結末はなかなか深いな・・・。「マミ」の世界はそれを肯定したということだよね。うーん。