あさっての方向。 第12話「ここにいること」

アバンタイトル、二人の姿が入れ替わってたのが印象的。過去を悔やんでも、未来を求めても、何も変わらない。大切なのは、今「ここにいること」。
そんな最終回。テツとの恋愛話でオチが着いたらどうしよう・・・とか思ってたけど、ちゃんと尋兄が思いを語ってくれたのでよかった。もっと早く言えよ!とも思ったけど、髪切って反省してるようだし*1、まあ執行猶予着きで許してやるかって感じです。
からだちゃんの方は一応の解決を見たわけだけど、椒子さんの方はどうだろ。ことみちゃんと出会うことで変われた・・・?いや、変われたとしたらからだちゃんのおかげか。憎さ余ってかわいさ100倍というか、やっぱり椒子さんはからだちゃんになりたかったってことなのでしょう。
・・・と、そんな感じ。途中はどうなることかと思ったけど、何とか無事着陸してくれました。ただ、やっぱりテツの話はいらなかったなあ。その代わりに椒子さんサイドをもっと掘り下げてくれれば奥行きのある物語になったと思うんだけど・・・。殿堂入りの器を持ってた作品だけに、それだけが惜しまれます。

総感

恐ろしく上質な作画、そしてそれを最大限使った丁寧な人間描写。それが「大人と子どもが入れ替わる」というファンタジー的な、下手したらギャグになりそうな設定にリアリティを持たせてくれました。
前半はほんとすごかったんだけど、9話以降の展開がちょっと期待はずれだったかな。上で書いたみたいに、もう少し椒子さん側の掘り下げをやってもらえれば確実に殿堂入りでした。

追記

長谷川眞也の艶かしい線はこのアニメには合わないような。相澤作監ふたご姫みたいでちょっとキモイかも。

*1:あれは目隠しだったのね。てっきりギャルゲー風演出かと。