らぶドル〜Lovely Idol〜 第10話「届きますか?」

やっぱいいわ、らぶドルは・・・。

今まで明かされてなかったらしい*1、瑞樹の復讐の理由。「自分のことを忘れて欲しい」という母親に対する復讐が、歌いつづけることによって母親を忘れないこと、そして母親に自分を忘れさせないこと。そんなの復讐でもなんでもないよね。考察するまでもない。

結局、瑞樹は歌いつづけることで自分の居場所を見つけようとしていただけ。「なんで母親の復讐かららぶドルに入ったりするんだ?」って思う人も多いと思うけど、瑞樹の気持ちをちょっと考えれば、簡単にその結論にたどり着けるはず。だから自分の居場所をようやく見つけた今になって母親が出てくることで、再び瑞樹は揺るがされるのですよ。自分が見つけたと思った本当の居場所は、ここではないのだろうかと。でも、逆説的に考えれば、母親に会いに行けたのは帰るところがあるからなんですよね。もしらぶドルがいなければ、再び拒絶されることを恐れるあまり、母親に会いに行くことなんてとでもできないでしょう。「行ってきます」の挨拶は「ただいま」を言うためにするんですよ。

瑞樹の話はその辺にして。今回はイマイチ影の薄かった比奈が大活躍。歌も演技もアピールできない比奈ができることがあるとしたら、「お姉さま」の力を借りることしかない。その必死な姿には「先輩の力は借りたくない」とかいう無駄なプライドなんて全く感じられない。なぜなら、「胸を張って瑞樹を迎える」という明確な目的があるから。

海羽の話も色々とあったのですが、とにかく残ったメンバーが必死に頑張る姿に目頭が熱くなるのでした。これは最終回のカタルシスが期待できるなあ・・・。

*1:ちょっと考えれば「母親に捨てられた復讐」というのは分かるんだけどね。今までほんとに出てこなかったっけ??