となグラ! 第11話「浴衣と花火と切れた鼻緒」

「大切なのは未来。そこで神楽くんが何をするかだよ」

過去よりも未来。色々あったけど、パンチラで仲直りというのはこのアニメらしいバランス感覚。それにしても、段々と青春ドラマとしての重みが増えてきましたねー。「変わる」ことを恐れない真っ向勝負。こんなお話になろうとは、見る前には想像もできませんでしたよ。

さて今回。メインのお話の甘酸っぱさもさることながら、序盤の行間を読ませる構成がすごい。勇治が宿題とか言ってたのは先生と顔を合わせるのが嫌だったからで、その後花火大会に行ったのは先生を少しだけ認めたから。その辺をわざとらしく説明しないで、分かる人だけ分かってねというやり方は感想サイトとしてはかなりそそられますね!

「わたくし、覚えてます。後でお父様達に叱られたんですよね」
「そうだっけ?」
「そうそう。それであの時まりえちゃんったらさー、急に泣き出しちゃって。覚えてる?」

ここの香月の台詞の止め方も絶妙。きっとこの後「わたくし、覚えてません」っていうまりえの台詞があったんだろうなあ・・・とニヤニヤさせられる余韻の残し方。くっそー。

追記

今回ちょっとひっかかったんだけど、香月が気になっていたのは子供の頃の勇治。ということは、子供の頃の勇治がそのまま大人になったような小五郎先生はかなり危険な存在なのでは?香月が変わることを拒んだのなら、思い出をそのまま大人にした小五郎先生を好きになるはず。

香月が勇治と一緒に変わることを選ぶことで、初めて二人が結ばれる未来が見えてくるのではないでしょうか。お互いが、変わってしまった二人を認めることができるかどうか。それは過去から未来へと進むことができるかどうかという、メインテーマと繋がるわけですね。

追記2

先生、初音さん狙いとは・・・。いい年に見えるけど、一応高校生だぞ。