タクティカルロア 第13話「アウトワード・バウンド」

まじかる?ぽか〜んな最終回。最近流行りのかみちゅ商法でもなんでもない、ガチで最終回。普通のアニメなら激怒ものだろうけど、このアニメだとむしろ楽しくなってくるのが不思議だなあ。さすが藤本監督。

ノイントテーゼの全容が明らかにされるが、中学生の作文みたいな内容には苦笑を禁じえない。「混沌による安定」というテーマ自体は中学生レベルでも構わないが、その中学生の思考を現実にするためのものがノイントテーゼだと思っていただけに、そのあまりの内容の無さにはあきれ返るばかり。こんな思想にホイホイついていく大学教授というのもギャグにしか見えず、ライバルは強大でなければならないという作劇論を参照するまでもなくこの設定が失敗であったことは明らかであろう。

・・・とか何とか辛口ぶった批評をしてみようかとも思ってたのですが*1、後半の「6ヶ月後」で全て吹っ飛んでしまいました!力技にもほどがあるぞ!いやもう、このアニメならなんでもアリだとは思ってましたが、まさかここまで突き抜けるとは。今までの展開も伏線も、全てをふっとばす最終回。いやーこれはすごい、「愛すべき駄作」の称号を得るにふさわしい作品でした。

「彼の・・・凪宮さんの経験は、技研にとってもきっと役立つもののはずだわ」

漂介の経験って・・・逆セクハラとかキスとか??そんなものが役に立つ世界は確かにカオスだね。

というか、ハイビスカスの女はEDにも出てこなくなっちゃったぞ!結局何だったんだ!!花束ちゃんだって最後はバサラに花束渡せてたのに・・・。

*1:実際のところ、ノイントテーゼがどんなによくできていようともこのアニメに対する印象には全く関係ないので、遊びの批評ごっこではあるのですが