鍵姫物語 永久アリス輪舞曲 第11話「Tarts」

こんなアニメは見た直後に5分で感想なはずなのに、なんで1日考えてるんだろ。もしかしてハマってる・・・?

で、今回。有人たちとタキオンって会ったことあったっけ?いきなり「アリスマスター!!」とか言われてもなんのこっちゃ。ってか出版って!どんな願いでも叶う物語を出版っておかしいだろ!なんでそんな話に乗るのだ・・・

自分の物語が、妹への醜い欲望に対する逃避だと知って物語を書けなくなる有人。でも思い出すんだ有人君、君の最も醜い思いは、同時に最も美しい思いでもあるのですよ。思いが醜いほど裏返しの物語は美しいと考えることもできるわけで。そこに気付くことができたとき、彼は救われるのでしょう。

夢の世界にとらわれるシーン、再び繰り返す「それは心からのキス」。繰り返されたということは、前のキスは真に「心からのキス」ではなかったと。今度こそ「心からのキス」をすることで、夢から抜け出すと同時にありすの存在を確かなものにする。または逆に、前のキスが真に「心からのキス」だったからこそ今回の夢が幻であることに気付く。

・・・そんな感じの熱い物語を期待してたのに、その辺全てスルーなのがこのアニメ。うーん。ただこのエピソードは作品全体を象徴する儀式であることは確かなので、何らかの形で再登場するんだと思います。

物語を奪われるキサ。物語を奪う行為自体に悲劇性が全く感じられないので、おまえら盛り上がりすぎwwwwとしか思えないのですが、まあこれはこれでいいのかな。キサの物語は美しく、その裏にある闇を掘り下げる意図はないようなので。「愛されない子」というのはかなり深いトラウマになりうる物語なのですが・・・

終わらない物語によって永遠の命を得ようとするタキオン。ありすの理論で言えば、彼らもまたアリスの物語によって作られた存在ということ?そうすると、あの双子は物語によって作られた存在の物語によって作られた存在・・・?ああまた再帰構造がっ!!まさに永久アリス輪舞曲。俺の脳みそもスタックオーバーフローしそうな、再帰構造の無限ループ。

  • 「僕の、かわいいアリス・・・」の台詞、タキオンキモイ!!子安さん、うますぎ。