ARIAへの違和感について

感想調査でも大人気のARIA。ただ、俺自身は言葉にしにくい妙な違和感を感じて今ひとつ乗れなかったのですが・・・。下のは感想調査で書いた俺のコメント。

人間のきれいな部分だけでドラマを作るという主旨のせいか、そこに生きる人たちの姿がいまひとつリアルに見えてこなかったのが残念。

この違和感について、実にうまく書かれてる文がありました。感動したのでリンク張っておきます。
http://d.hatena.ne.jp/hajic/20060308/p1
個人的には灯里を含む全員に人格を感じられなかったんだけど、それはAQUAという世界観を視聴者にコミットさせるための手段であったと。灯里=AQUAであり、灯里の存在は我々視聴者にAQUAを感じさせるためのフィルターでありコーラリアンでなければならず、そのためには人格を持っては困るというわけですね。そして灯里が体験する、非日常によって存在の確かさを確認するエピソードは、そのままAQUA自身の存在を確認することになるわけで。

と考えれば、まず世界観ありきで、キャラクターは世界観と視聴者を結ぶためのインターフェイスに過ぎない。俺が感じた「キャラクターに魂がない」「このアニメはAQUAの観光パンフレットか?」という違和感は、多分その辺から来ているのでしょう。