さくらシナリオ〜

さくらシナリオ終了〜。さすがに長かった。今までやってきた子たちとはちょっと毛色が違ってて、単なる萌えっていうんじゃなくてこの世界の根幹にかかわるような設定が出てきたりと、なかなか興味深い。

ぶっちゃけKanonでしょ、と言ってしまえば見も蓋もないんだけど、Keyの独特のあの世界観を、うまく恋愛に落とし込んだなって言うところはなかなか。夢ネタで言えば歌月十夜なんかも独自の解釈を見せてくれていてあれもよかったっす。

さくらっていうキャラはずいぶん人工的なキャラだなと思っていたけど、エロゲーキャラの人工的なところをあえて逆手にとって話を構成するってのはなかなかにくい構成。ただ、世界観とか設定が勝ちすぎて、さくらという女の子自体の魅力がなかなか見えてこなかったのが残念なところかな。これはさくらシナリオに見えて、その裏で悲しい思いをしている音夢を堪能するための、音夢裏シナリオだったのではないでしょうか?

という感じで、キャラ萌えが薄い分感想は書きやすかったり。では時系列に感想を・・・。

  • さて、さくらシナリオ突入なのですが。今まではラブラブ→ピンチ→ハッピーエンドと、エロゲーシナリオの王道を歩んでいたD.C.ですが、いきなり波乱の予感。そもそもこの子の外見を考えると、そういうまともな恋愛シナリオのフォーマットに従うと考えるのが不自然なわけで。さくらシナリオのはずなのに、音夢のほうに感情移入しちゃってさくらが悪者に見えてきてしまうんだけど・・・。
  • へええええ。ことりシナリオではミスコンに出なかった音夢だけど、さくらシナリオではでるのかあ。面白いぞ。と思ったらなんとも泥沼な展開に!こそばゆくない、全然こそばゆくないよ!というか、ことりの登場シーンはどうなったのか、気になるなあ・・・。
  • さくら先生、ベッキーみたいだ・・・。せんせいだぞ!
  • さくらのエッチシーン。なんというか、どうなんだろ。やっぱりこの子に対してはセックスをする関係ではない、というかむしろそういう関係を拒絶しているように思えるんだよねえ。「体は中身に引きずられている」というおばあちゃんの言葉とか、6年前と全く変わらない外見とか。エッチする/しないの選択肢が出てくること自体が、この物語にセックスは不要だってことを表しているのではないでしょうか。ことりシナリオでも選択肢はあったけど、最初のセックスはちゃんと必要なイベントとして定義されていたわけだし。そして何より、俺の息子さんもこういう取ってつけたようなセックスにはさして興味を示さないご様子でした。
  • 所々でメタ的なネタが出てくるのがちょっとクスリとくる。純一の境遇をまさにエロゲーみたいだ、っていう美春とか、「お兄ちゃんと呼びながら恋仲だなんて、うちらかエロゲーの中の話くらいだろう」とか。
  • 段々さくらが怖くなってきたなあ・・・。純粋に萌えられないぞ・・・。

さて。のってきたところで音夢をクリアして切りよく終わりたいんだけど、うーん。学生のころは徹夜でONEをやって、みさき先輩のことを考えつつヘロヘロになりながら一日過ごすのが最高だったんだけど・・・。社会人としてはそういうわけにもいかない、というよりもボクのモチベーションがそこまで高まってないんだろうね。「明日なんてどうでもいいぜ!」って思えるような、そんな魂を振るわせるエロゲーがやりたいっす。