リニューアル記念放談 佐藤竜雄×小黒祐一郎

遅い話題ですが。
WEBアニメスタイル_特別企画

これを読むと、「作り手と受け手の温度差」というより、佐藤竜雄と俺の考え方の違いがはっきりするなあ。俺が佐藤竜雄のアニメを嫌いな理由がわかったような気がする*1

作品として広がりがあると、自分達が遊ぶ余地がないから。作品には、自分達が遊ぶための雛型としての意味しか求めてないのかもしれない。極端な話をすると、ファンの中に「作り手のオナニーなんて見たくねえんだ」と言う人がいるじゃないですか。

とか。別に作家性とか個性を出すなって思ってるわけじゃないよ。ただ自分勝手なセックスはしないでくれますか?って言ってるだけ。好きなことをやるのも結構だけど、見た人が面白いって思ってくれることが大事じゃないの?好きなことだけやりたいなら自主制作でやればいいじゃん。

「作品として広がりがあると、自分達が遊ぶ余地がない・・・」のところも、分からなくはないけど俺の考えとは全然違うなあ、と。俺は同人やるためにアニメ見てるわけじゃないし。

あと引っかかったのが

でも最近、年かさのアニメファンで「子供のための作品がいい作品なんだ」と言っている人がいるじゃない。

俺はコメットさんもどれみも見てないから彼の言う「子供のための作品」ってのがなんだか分かりませんが、子供向けアニメ好きの立場から言わせてもらえれば、オタクのお約束でごまかすことができず、基盤構築から伏線の張り方、キャラの立て方まで一つ一つ組み立てないと成り立たない子供向けアニメ。子供向けならそれでよし、とは思いませんが、アニメは基本的に子供のためのものだと思うし、子供が見ても面白いアニメこそが本物のアニメだ、とは思ってますよ。

佐藤 第1テーマというか、大事なテーマは、もうちょっと根っこにあるものだと思いますよ。描いていく上で生じるものはある意味二次的なものだと思うので。
小黒 他にやりたい本質的な事があって、それをやっていくと「人形と人間は……」みたいなテーマが生まれるという事ね。

この辺はなるほどーと思いました。

*1:イサミは好きですが