Xenosaga THE ANIMATION 第01話「覚醒」

わ、おもしろい。びっくりしたー。

全然期待してなかったこのアニメ、意外なことに面白かった。脚本はつめこみ気味ながらも、押さえとくべきポイント*1がはっきりしてたのでそれほどゴチャゴチャした感じはしなかった。絵もきれい。結城信輝の絵をここまですっきり見せるってのは大したもんだ。百式観測器、めちゃ萌える・・・。戦闘シーンもかなりキモチイイ。いやいや、いい拾い物だ。

KOS-MOSって、ロボットで誰かが乗ってるのかと思ったらあれは拘束具で、アンドロイドだったのね!すげー仕掛けだ。

いきなりレアリエンとか観測用だとか専門用語が出てきて困ってたんだけど、そこは萌えキャラのエピソードを使ってうまく説明してる。うまいなあ・・・。萌えキャラの使い方が実にうまい。「アンドロイドだって戦えるんだ!」っていう気持ちにさせてくれる。で、アンドロイドのKOS-MOSが戦うことの伏線になってる、と。

ジンキとの比較になっちゃうけど、中途半端なファーストコンタクト*2をするくらいなら、最初からやらないほうがずっといい。

ファーストコンタクトのカタルシスは、日常から非日常への転換なんだから、非日常パートだけでなく日常パートもちゃんと描いてないと何の意味もないわけで。「普通の女の子」がロボットに乗るアニメがしたいなら、ちゃんと普通の女の子の普通ぶりを描かないといけないし、そうじゃなくて単に美少女がロボットに乗っていればいいなら中途半端なファーストコンタクトなんか描かないで、女の子がロボットに乗るのが当たり前な世界を作ってしまえばいい。古いけど「トップをねらえ」みたいな。

このアニメはアンドロイドが戦闘用に使われるのが当たり前の世界だから、その辺をアンドロイドが歩き回ってても誰も何とも思わない。KOS-MOSを何であんなリアルな人型にするのか、っていう疑問には「そういう世界だ」で答えればよい。完璧だね。

追記

トップをねらえ!」じゃないとキーワードリンクにならないのね。めんどくさ。あと結城信輝のキャラデザはやっぱり人を選ぶんだな。そういやエスカの1話はかなり衝撃的だったなあ。

*1:KOS-MOS、金モノリス百式観測器、尻

*2:ここでは、普通の主人公が非日常=巨大ロボに接する瞬間のドラマのことです。普通は宇宙人との遭遇、だよなあ。