月詠 -Moon Phase- 第01話 「おにいさま、私のシモベになりなさい」

・・・・・・

す、すごいアニメだ。OPはもちろんだけど、本編も相当だ。

というわけで、OPだけは見てたけどなかなか本編を見れずにいた月詠ですが、これはすごいね。すごいってもちろんいい意味でだけど、サムライチャンプルーの1話を見たときと同じような衝撃が走った。神がかった作画、凝った音楽に演出と実によい感じ。自己陶酔っぽく作ってるけど、ちゃんと見て楽しめるようになってる。葉月にもちゃんと萌えられたし、陰陽師の先生とか腐女子も好きそうだし。オナニーじゃなくてストリップショー。

これって絵コンテが誰か書いてないけど、演出の人がコンテも切ったのかなあ。レイアウトとか凝ってんなーって思った。よく考えたら話はたいした話じゃないんだよな。演出と作画と音楽が切れまくってるから面白く見えるだけで。とはいえ、サムライチャンプルーみたいにいくら演出と作画と音楽が切れまくってても脚本が全てを台無しにする例もあるし、そう考えると脚本も十分及第点だと言えるでしょう。金巻兼一にしてはクセのない脚本で、演出のじゃまをしてない。原作読んだことないのでどうなってるのか知らないけど、1話目にしてはうまくまとめたほうじゃないかな。視聴者置き去りにするタイプの1話ではなかったし、素直に見ることができましたよ。

そんなわけで、予想をはるかに越えたできで大変楽しめました。ただ、今後のこの質が続くかどうかすっごく心配。あと、吸血鬼なんていう今まで手垢がつくほど使い古されたネタで、この先どういう展開に持っていくのか。個人的には、どんな話でも何かの二番煎じになってしまうだろうし、それなら脚本は「変わらない日常」でいいのではないかと。ネコミミに萌えるのがコンセプトなんだろうし、変に脚本に凝って失敗するより萌えを前面に出したほうがいいと思うんだけどなあ・・・。まあ、今後に期待ですね。

・・・というのが全体としての感想でした。以下思いついたことを箇条書き。

  • 企画佐々木史朗だけあって、さすがに音楽は凝ってますな。
  • OPすげえ。歌もすごいが絵もすごい。80年代初期のアニメのようだ。絵柄も古いし。というか葉月だけ妙に古い絵柄なんだよなあ。蘭世かっての。髪型とか。まつげとか。今時そんなまつげ描かねーって。
  • そもそも吸血鬼とネコミミってどんな関係があるんだよ!
  • 斎藤千和、ちゃんと萌えられるじゃん。いいね。
  • ドイツ語圏、ってことは吸血鬼のメッカ、トランシルバニアが舞台でしょうか?
  • 唇がなまめかしいなあ・・・。エロくて大変結構。
  • しっかしよく動くなあ。映画みたい。
  • 構図のとり方がうまいなあ、と思うんだけど。あとカメラを引くとこと寄るとこのバランスが気持ちいいですなあ。
  • っていうか、ドイツが舞台なのになぜOPはフレンチポップ、EDはフランス語?
  • 「上から見ると下にあって、下から見ると上にあるもの」って、普通何でもそうじゃね?