妖狐×僕SS 総感

メンヘルでストーカーな御狐神くんがひたすらりりちよ様に尽くす話なのだけど、お互いがお互いを強く必要としていく展開は、静かながらも深く強い思いを感じさせました。

妖怪の先祖返りと言っても特に大きな展開があるわけでもなく、りりちよ様のご実家のトラブルがあるわけでもなく、ひたすら二人だけの世界の純度を高めていく構成。ただただフェティッシュで、耽美的で、二人の思いだけが話を練りあげていく。繊細な物語を丁寧に紡ぎ上げていく。すごいなあ。

そして、それを支える作画の美しさと、起伏の多いとは言えないストーリーに緩急をつける演出の巧みさ。よい作品でした。

なんかエンドロールで続編あるっぽことが示唆されていたけど、どうなんだろ?もう少し二人の行く先を見てみたい気もするし、これで綺麗に終わったんだからいいじゃんという気もするし。んー。