ジュエルペット サンシャイン 総感

1年間面白かったです!

実は正直、どうでもいいバカ話ばっかりやる本シリーズはあまり好きじゃなくて、ネットの評判を煽るために変な話をやって楽しんでるだけだろ、とか思ったりしてました。

が、ラストに向けてどんどん伏線を回収して行って、バカ話だと思っていたエピソードもちゃんと「夢」に繋がってて、騎乗位EDまで回収してみせて、ラストは御影君がジュエルペット化するという衝撃のエンディング。彼の無感情さは人間に対する興味のなさから出てたんですね。花音さまと付き合ったのはカムフラージュで、振ったのも妹だからじゃなくルビーが好きだからだった。

長期シリーズの強みと言いましょうか。どんだけ好き勝手にバカバカしい話をやっても、伏線を回収する時間がちゃんとあるんだよね。というか、初めからこのラストを想定して作ってたなんてことは絶対ないはずで、伏線と言いつつ後付けに決まってるんですよ。ただ、その事自体はどうでもよくて。今までどんな話を作ってきたか、そしてそこからエンディングへと着地するにはどうすればいいか。それをしっかり考えてちゃんと着地させたということがすごい。御影君をジュエルペットにしてしまうというスタッフの覚悟も、悔しいけど認めない訳にはいかないです。

まあそんな訳で、ダージョ様編に入る前は本当にネガティブな感想を書く気満々でいたのに、ここまで綺麗に決められたら何も言えなくなっちゃうよ。糸の切れた凧のように暴走しっぱなしの作品を、ちゃんと落とすべきところに落としてるんだもんなあ。ちくしょー。