花咲くいろは 総感

面白かったですねー。

1話を見たときは、緒花ちゃんの猪突猛進なキャラクターは好きだけど、PAのことだから暗い展開になっていくのかなあ・・・なんて想像してました。

しかし蓋を開けてみれば、最後まで緒花ちゃんの猪突猛進さは健在。むしろ回を増すごとによく分からないパワーアップをしていく緒花ちゃんが楽しすぎ。いやーすごかった。こういうキャラを伊藤かな恵がやるとホントすごいな。かな恵ちゃんの説教力というか、有無を言わせない勢いがあってすごい。

お話としても、貧乏旅館を立て直す的な話になるんだろうと思っていたら、10話みたいな不思議な回があったり、16〜17話みたいに妙なノスタルジックさのある回があったり、実験的とも言える独特なエピソードが多かった気がします。そもそも「花咲くいろは」のタイトルの意味もよく分からんし・・・。何とも掴みどころのない作品でしたね。

全体的な印象としては、何かしらのストーリーを描くというよりは、喜翆荘に関わる人を描くことが主題だったように見えました。そのせいもあってか、話の発散ぶりはすさまじいものがありましたなあ・・・。いや、そういうところも個人的には好きだったりするんだけどね。話の筋は二の次でいいから、自分の好きなキャラを好きなように掘り下げようぜ!みたいな。

P.A.WORKSらしい作画や背景の美しさは相変わらずで、北陸の自然の美しさと繊細なタッチのキャラクターとの取り合わせは見てるだけで楽しかったです。

特に話が面白かった!というわけでも無かったのですが、全体に流れる空気や世界観は妙にハマると言いますか、不思議な魅力のある作品でした。

追記

背の低い緒花にとっては見上げなければならない厄介な存在となっており、蒼鷺のほうも小さくていかにも弱そうな緒花のことを舐めきっていて、喜翆荘に至る道(いつもこの辺りで餌となる小動物を探しているらしい)で出遭ってもたやすくは道を譲ろうとせず、威嚇してくる。緒花にとってこの蒼鷺もまた「乗り越えるべき存在」になっていた。
演出上、喜翆荘とその女将(歴代であるかも知れない女将、つまり、スイだけでなく、緒花にもその可能性はある)に係る象徴的キャラクターとして重要な位置を占める。

作中出てくる青鷺について / 花咲くいろは - Wikipedia

やけに詳しいな!