青の祓魔師 総感

魅力的なキャラクターに熱い展開。王道の少年漫画みたいな展開は気持ちよかったですね。サタンの子である燐は絶大な力を持つ一方、普通の生活に馴染めず孤立してしまう。そんな燐の孤独に焦点を当てた構成は現代的ではあるのかな。

少ないながらも女の子ちゃんたちも可愛くて、チョロイ出雲ちゃんと天使なパクさんのコンビが好きでした。途中退場したと思ったら最後まで出番があって、19話ではお当番回まであったりして、スタッフの心遣いが嬉しかったです。パクさんマジ天使。高梁碧の声も好きだなー。レベルEの王女もすごく好きだったし、今後も出番が増えるといいな。

祓魔師の称号。騎士(ナイト)、竜騎士(ドラグーン)、手騎士(テイマー)、詠唱騎士(アリア)、医工騎士(ドクター)の5種類あって、それぞれ特徴があるっていうアイデアが面白い。せっかくいいネタがあるんだから、これらの特徴を活かしたバトルのバリエーションをもっと見たかったですね。バトルシーンの作画は全体的に質が高くて楽しかったので、そっち方向の快感も追求できたと思うのです。

あとは、途中から現パラディンのアーサー・オーギュスト・エンジェルとか謎の女シュラさんとか悪の根元であるエルンスト・フレデリク・エギンとか色々出てきたけど、今ひとつパッとしなかったかな。何だかんだで、結局身内まわりの揉め事に帰結していくのも尻すぼみ感あって残念でした。アニメオリジナル展開で2クールにまとめなきゃいけないという制限を考えると、仕方がないとも思うのですが。あれ、そういやクラスにいた人形使い・宝くんの正体は結局なんだったんだろう??

そんなこんなで。若干の不満はありつつも、毎週楽しく見せていただきました。やっぱアニメは最低2クールは欲しいとこだよなー。