神様のメモ帳 総感

うーん。キャラクターは魅力的で、ヒロインのアリスを始めとする萌えキャラたちのラブリーさは素晴らしかった。特に小倉唯は、今シーズンで随分知名度を上げたんじゃないかな?個性的なダウナー系ロリボイスは今後が楽しみです。個人的にはメオ役の小笠原早紀が気になりました。今後も注視して行きたい。

しかし、お話自体は面白かったとは言えないかな……。

このアニメは、ヤクザ・麻薬・殺人・自殺といった物騒な単語が唐突に出てくる。普段の日常描写とのギャップを狙ってるのかもだけど、これじゃママゴトにしか見えないんだよなあ。なんか、そういう単語を使えば探偵モノっぽい!みたいな安易さを感じてしまって。ギャップを煽るというのもバランスが難しいのですね。

アリスも偉そうなわりに結局何したの?と言われれば、最後に出てきて偉そうなセリフを吐くだけにしか見えなかった。もう少しアリスがスゴイ子だってことを分かりやすく見せて欲しかったです。そもそも「ニート探偵」も何がニートなのか分からないし、ニートだから何なんだって感じだったし。

とにかく全体的に設定もキャラクターも薄っぺらくて、表面的な萌え以上のものを感じられなかったのは残念でした。その原因の大部分は陳腐なストーリー構成だと思ったよ。直接的な表現で腐すようなことはしたくなかったけど、あまりにも酷くて我慢の限界を超えてしまいました。なまじ萌え描写が素晴らしかっただけに、本筋のお粗末さとのギャップが余計に際立ってしまったのかもしれません。