デッドマン・ワンダーランド 総感

え、これで終わりなの!?

お話的には序盤もいいとこという気がしますが、2クール目以降はセールス次第なのだろうか。大人の事情!

さて。どういう作品か事前情報が全くなかったので、マングローブが神のみの反動で反社会的な実験作みたいなアニメを作るのかなーなど思っていたのですが。蓋を開けて見れば、意外と普通に(?)楽しめる作品だったなーという印象でした。

もちろんハードな描写は多いし、デッドマンワンダーランドの設定もえげつないのですが、そういう悪趣味さを正々堂々やっている感じが面白かったかな。なんだろう、悪党っぽい人がちゃんと悪党してるのが気持ちいいというか。

例えば、俺の愛するハミングバードこと鷹見水名月ちゃんの回。可憐な少女と仲良くなって、それが対戦相手というお話だったじゃないですか。その方向性で行けば、いくらでも後味の悪いエピソードにすることはできたはずなんですよ。純真無垢な水名月を殺さざるを得なくて、それが今までよくしてくれた羊くんの妹で・・・と。それが実際はああいう性格なもんだから、倒されることに対して罪悪感が一気に少なくなる。実際、次のエピソードまで罰ゲームのことが忘れられてたしね。

「黙るか狂うしか無い」みたいにカッコイイこと言ってる割にはお人好し揃いの自由の鎖メンバーも、嫌いじゃなかったな。データチップデータチップとあれだけ騒いでおきながら、中身確認してなかったのかよ!とか。

とにかく、分かりやすい悪趣味さが全編に表れてて、悪趣味だけど陽性の面白さがある不思議な作品。不思議といえば、悪趣味な話を萌えキャラで中和する、という謎のバランス感覚も面白かったです。いや別にそこ萌えキャラいらんやろ!みたいな。