ストライクウィッチーズ2 第13話 総感

一言でいえば、「ファンサービスのおまけシリーズ」という印象でした。

宮藤さんの「守りたい」という思いだったり、坂本さんの戦う意味だったり、ネウロイや父親の伏線だったり、そう言ったものを全部ぶん投げて「美少女とメカ」に注視した本シリーズ。どうしてこうなったんだろう・・・と邪推すれば、きりが無いほど埃の出てくるバックグラウンドがあるので何も言いませんが、少なくとも作品だけに閉じた範囲では「分かりやすさ」を重視した結果なのかなと思います。

女の子がパンツ丸出しで戦うという事自体が相当ニッチな市場だったはずなのに、妙に人気が出てしまったからベタな「美少女とメカ」のフォオーマットに落とさざるを得なかったのでしょうか?あくまでも好意的に解釈すると、ですが・・・。

トップをねらえ」を意識したコンテだったり、前シリーズの流れをなぞるストーリー構成だったり、あからさまなオマージュ感は序盤から見えてはいたし、6話の感想あたりからこういう結末になることも予想はしていました。

しかしまあ・・・。前シリーズの感想で書いたような、「パンツのようなもの」の奥にあるウィッチ隊のミックスカルチャーやキャラクターの抱える思い。そう言った深みについて、考えを巡らせたくなる魅力を感じられなかったのは非常に残念でした。

スタジオが変わったにもかかわらず作画的にはすごく綺麗で、サービスシーンも申し分なく、7話のバカエピソードは前作以上ですらあったのですが・・・。それは俺の求めたストライクウィッチーズの一部ではあれど、本質とは少し違ったものだったかな。

サービスカットやバカ話は大好きだけど、本質が伴ってこその遊びの楽しさだと思うんだよね・・・。まあ、それこそが本質だとするのなら、俺は前シリーズを間違って解釈していたのでしょう。