生徒会役員共 総感

さて。終わってみると早いもんだなー。毎週このアニメを肴に飲むのがすごく楽しみで、それだけで1週間頑張れたなあ・・・。女の子が可愛くて、そこそこ笑えて、後味スッキリのライトな作風で・・・。ほんと、飲みながら見るのにこれほど最適なアニメってそうそうないよ。

今でこそ大好きな本作品ですが、初回の印象はハッキリ言って最悪で、見切ろうとすら思ってました。「作画の無駄使い」と言えば聞こえはいいけど、本当の意味での無駄使い。そういう力の入った作画や演出が本編の面白さに1ミリも寄与していないばかりか、むしろ気張って無理してるようにすら見えてしまって痛々しかったんだよね。

でも、お互い慣れてきたのか回を重ねるにつれて作品の楽しさが段々分かるようになってきました。「作画の無駄使い」も本当に無駄な作画ではなく、6話7話の感想で書いたみたいに、ストーリーを追うだけなら必要ない、アニメスタッフ独自の解釈が入ってるような作画が随所に見られるようになったのは嬉しかったです。こういう行間の埋め方って、原作が4コマならではの楽しみだよね。そういうモノを見せられると、台詞のない行間に込められたスズの内面だとか、逆に感情の見えない台詞に込められたシノさんの思いだとか、そういう部分に思いが至るわけですよ。ホントはすごく深読みしたかったんだけど、そういうことをするのがもったいないくらいに楽しかった。ただ純粋に楽しみたい、そんな貴重な作品でした。

ふと思い出したのが、ぱにぽにだっしゅ!の初回。新進気鋭のアニメスタジオがギャグ作品を作ると、得てしてこうなってしまうんだろうか・・・などと妙なシンクロニシティを感じてしまったり。そういやぱにぽにも最後の方ではすっかり好きなアニメになってしまっていたっけ。

声の話をすると・・・色々と思うところはあるけど、個人的には日笠陽子がすごく印象に残ってます。実は昨年からのブレイクを見ていたものの、今ひとつ掴めないなーと思ってモヤモヤしてた*1んですよね。ラジオでのキャラクターを「芸人」とか言われても別にアニメへのフィードバックがあるわけでもないし・・・。そんなモヤモヤが、この作品でずいぶん晴れた気がしました。生徒会長としての凛々しい部分から、修学旅行や体育祭に浮かれる無邪気な部分、そして本人も自覚していないかもしれない恋する乙女な部分。下ネタのインパクトに惑わされがちですが、天草シノという子は日笠陽子の演技のベースに近いキャラクターじゃないのかな?と思うのです。

いや、ベースかどうかなんて本当はどうでもいい事なのかもしれない。とにかく、このアニメの日笠陽子は素晴らしかった。

っと、そんな感じかな。毎週楽しみな作品でした。原作のストックさえあればいくらでも続きができそうな感じはあるので、もう1クールくらい見てみたいという欲が湧いてきますね。

*1:いちばんうしろの大魔王」の感想あたりにモヤモヤの断片が伺えます http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20100403/p1