B型H系 総感

明るく楽しいエロアニメでしたね!「H友達100人作る」というビッチ全開なテーマでありながら、下品になりすぎず、それでいてどこかリアリティのある絶妙なバランス感覚がよかったなー。

そもそも「H友達100人」というテーマが現実離れしすぎてるし、本人のエキセントリックすぎる性格も含めて「セックス」というものをリアルに受け止めきれていない山田さん。セックスを陽性のギャグとして明るく捉えつつ、次第にその言葉の意味を実感していく過程が意外なほど丁寧に描かれていたと思います。ラストに向けて山田さんと小須田が少しずつ距離を縮めていく過程は一緒になってドキドキしてしまった・・・!2人の恋愛物語という土台がしっかりできているからこそ、エキセントリックなギャグやエロシーンの暴走が楽しいんだよね。

脇役キャラも個性的で好きだったな。本作品の裏ヒロインであり物語を真の意味で支えていた竹下さん。ラブリーでコケティッシュな妹・千夏。山田さんとは違った意味でぶっ飛んでいた金城京香さん。あと忘れちゃいけないのが、モブキャラ扱いながら準主役的に活躍したトリックスター・三郷。1クールという短い時間だから山田さんと小須田の物語に注力しなきゃなのは分かるけど、この子たちを主役にしたお当番回があると嬉しかったなあ。特に竹下さんと三郷が真面目に恋愛したらどうなるのか見てみたかった・・・。

声の話。田村ゆかり、新境地みたいな意見を耳にすることがありますが、初の当たり役とも言える蘭花を例に出すまでもなくハイテンションなツンデレキャラは割と実績があるんじゃないかな?まあ、ここまでストレートなエロキャラは初めてかもしれないけど・・・「Myself;Yourself」ではセックス言ってたりしたけどね・・・。

そんなことは置いといて、開始当初は硬さがあったというか、今ひとつ声が出てない感じがあって。「やっぱり歳なのか*1・・・」なんて思っちゃったりしたのだけど、後半になるにつれてイキイキしてきたね!

8話の感想でも書いたのですが、そんな田村ゆかりを支える堀江由衣が素晴らしかった。昔は、堀江由衣の方がビジュアルで売ってて、田村ゆかりは演技派という印象があったのだけど、ここ数年でその印象が変わってきたかな。スタチャ以外のアニメに出てる堀江由衣の演技が好き、と書いたのはこの辺の感想だったっけ。でも最近はスタチャアニメでもいろんな役を演じるようになってて、作品を影から支えてくれる安定感というのはすごく感じるようになったなー。その意味で言えば、この作品は今の堀江由衣田村ゆかりだからこそ実現できたとも言えます。なんとも感慨深い。

声の話ばかり長々と書いてもアレなのですが、小林ゆうのことも書いておかねば。わざとらしすぎる演技がひと頃の沢城みゆきみたいで、今まではどうしても好きになれなかったんだよね。でもこの作品では、その過剰な演技がプラスに働いたのか、テンションが高くてエキセントリックな作品の空気にものすごくマッチしていて楽しかった!京香さんのこの楽しさは、他の人にはちょっと出せないわ・・・。声優さんの個性が作品にマッチすれば、これほど楽しくなるのか!ということを改めて思い知らされました。

あとは岩崎愛。三郷のウザ可愛さ(笑)が大好きでした。

・・・うーん、声優の話が長くなりすぎたかな。でも作品の楽しさを声で支えていた部分が大きかったのも確かだしね。全体的には、明るく楽しいハイテンションエロラブコメって感じで好きな作品でした。1クールという期間の中でしっかりまとまっていたのも個人的には好印象です。

*1:ゲーム版GAをやり返したりしてた時期なので、余計そう感じてしまいました