おまもりひまり 総感

目新しいものは何もない、典型的なギャルバトルエロアニメ。そう言ってしまえば身も蓋もないけど、すごく好きな作品でした。ベタなお話でも手を抜かずにやるべき事をちゃんとやれば、面白い作品になってくれるのですよ。

1クールという短いお話の中でたくさんの女の子を出しつつ、最後は緋鞠と優人の話としてまとまっていたのは構成のうまさですね。単品のストーリーとしてもすごく考えられてて、3話の静水久回とか、10話から11話の緋鞠の思いの流れとか、短いお話の中でキャラクターの内面をうまく見せてくれたと思います。

キャラクターの内面を丁寧に描いた一方で、女の子がエロけりゃいいんだよ!的に「お約束」で色々な設定を流してしまう割り切りぶりもすごかったなあ。1クールで全てを見せることはできないんだから、見せたいものを考えれば当然の選択だと思います。一番見せたいものと最終回の到達点がハッキリしてるから、お話に全く迷いがない*1。そういう意味では潔いプロの仕事と言えるかもしれません。

もちろん完全に作業として割り切ってるわけではなく、脇役の静水久や凛子がチョコチョコと出てくるシーンの遊びも楽しかったし、エロシーンのサービスっぷりも暴走気味で笑ってしまいましたよ。

大きな感動はないし、歴史に残る名作でもないんだけど、丁寧な佳作だったと思います。

*1:その分ワリを食った子たちはかわいそうだけどね・・・