おおかみかくし 第09話「密室」

ついに、櫛名田眠さんの秘密が明らかに!

嫦娥狼の謎は、人間とは別種の「神人*1」と呼ばれる生物のことだった。神人は、人間・・・「神堕人」の発する「蜜」と呼ばれるフェロモンのようなものを感じ取ることができ、その影響で神堕人を本能的に求めてしまうらしい。その欲求は抗えないほど強く、とくに博士は10万人に1人と言われるほどの強い「蜜」を発する体質だった。そしておそらく、嫦娥町の名産である八朔には、その衝動を抑える働きがあるのでしょう。♪スッパスーッパパパパパパ〜

今回は、神人の本能に抗おうと必死な眠さんが何ともエロイ・・・。じゃなくて、必死に衝動に耐える眠さんがいじらしいですね。きっと本当は、誰よりも友達を大切に思う優しい子なんだと思うのですよ。そんな眠が、五十鈴の兄をカミオトシしなければならなかった時の思いはどれほどだったことでしょう。生まれながらに重い「呪い」を受けながら、自らの出自を恨むわけでもなく、神堕人を貶めるでもなく、運命を受け入れていた眠は何を思っていたのでしょう。・・・いや、もしかしたら眠にとって、そんなことはどうでも良かったのかもしれません。ただ眠は、自分の周りにいる大切な人達を、自分の日常を守りたかっただけ。その結果が、自らの破滅だとしても・・・。

・・・っと、眠さんに感情移入して感想を書いてみました。自分の中での眠はこういう子なんだけど、その辺りが本編では全く触れられてないのが残念。もう少しこう、眠がなぜ掟を破ってまで五十鈴や博士を助けようとしたのか?という部分について掘り下げられていたら、この回はもっと感情移入できたのにな。

今まで謎だけは散々出てきていたけど、ただ分からないことをポンポン出すのが「謎」だと思って欲しくない。萌えオタの立場から言えば、謎っていうのはそれ自体が目的ではなくて、キャラクターの魅力を引き出すための要素であり伏線だと思うんだよね。謎が1つ解ける度に、キャラクターの魅力が1つ増える。何気ないような言葉に秘められた、深い意味が理解できる。そうやってキャラクターをもっと好きになっていけるような謎こそが、「謎」の存在意義だと思うのです。


絶賛お蔵入りの「ひまわり」の感想から一部抜粋:

この作品の「謎」とは単に設定上の不明点が分かるということではない。それぞれの「謎」には、キャラクターの強い想いが込められている。ひとつ謎が解けるたびに、キャラクターが愛しくなる。
2008-10-13 / ひまわり 感想まとめ


しかし、前回のマナとの短い1シーンから、これだけ妄想できる自分は我ながら大したものだと思う(笑)

追記

何か忘れてるなーと思ったら思い出した、伊瀬茉莉也!今回はすごくよかったですよ!湧き上がる衝動に悶えつつも、かろうじて理性で自分を保とうと気を張っている絶妙のバランスが、素晴らしい色気を醸し出してました。この前は「全然うまくならない」などと書いてしまって大変申し訳ありませんです。

*1:「かみびと」ね。「しんじん」だとハルヒになっちゃう