ハートキャッチプリキュア! 第01話「私、変わります！変わってみせます！！」
ようやく見れた・・・。視聴前チェックは[http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20100103/p2#11:title=こちら]。
始まりました、プリキュアの新シリーズ。放映前は「どれみ」だの「ふたご姫」だの言われていたようですが、いざ本編を見てみると・・・ノリとハッタリと勢いで引っ張る、80年代テイストあふれる作画アニメでした。とはいえ、OPの金田光りはやりすぎかと（笑）
お話としては・・・。希望ヶ花市に転向した花咲つぼみさん。「自分を変えたい」と思いながらも中々引っ込み思案な性格を変えられずにいるつぼみに、ファッション部へ誘おうと鬱陶しく付きまとう来海えりかさん。悩みのなさそうに見えるえりかですが、実は美人でモデルの姉にコンプレックスを持っていたようで。そこに砂漠の使徒・サソリーナがやってきて「こころの花」を奪ってしまう。そんなえりかのこころの花を取り戻すため、つぼみがキュアブロッサム（自称）に変身するのだった！
明るく元気だった今までの主人公から、内気で引っ込み思案な主人公へと変更したのは結構好み。明るく元気なのはいいんだけど、プリキュア5の辺りからそれが極端になったと言うか、そんな奴いねえよってくらいの胡散臭い明るさになったと言うか。完全に作り物の、命の通わないキャラクターにしか見えず、感情移入ができなくなってしまいました。そういうこともあってか、今回の主人公はちょっと内気なくらいがバランス取れてるように思えます。「自分を変えたい」というつぼみがプリキュアへと「変身」を遂げる流れは決まっているので、その思いが日常にどうフィードバックされていくかに期待したいですね。
水樹奈々に関しては・・・良くも悪くも期待通り。何だかんだで子供向けアニメも子供キャラも慣れた人なので、上手くやってくれるだろうと思ってました。「ニニンがシノブ伝」の頃を思い出す演技はちょっと懐かしいです。
そしてもう一人の主人公（？）、来海えりか。こ、これが噂のウザ可愛い・・・。確かにウザイ！そしてカワイイ！水沢史絵の演技が「クプ〜!!まめゴマ!」のゆいちゃんに近くて、あの子も若干ウザイ子だったなあ・・・なんて思いながら見てました。あと、えりかのキャラデザが最近までやってたairyFaiｒyのヘレンにそっくりだった*1ので、どうしても杏子御津ボイスを想像してしまったり。そんな訳で、ゆいちゃんとヘレンとえりかの間で混乱しまくりだったよ。まあ、これは誰にも共感されないだろうけど・・・。
全然違う性格の二人が「プリキュア」として戦う設定は、一周回って初代の原点に立ち返った印象がありますね。キュア「ムーンライト」から「四つ葉のクローバー」を経て、新生プリキュアへと変身していく過程に歴史の重みを感じます。まさか久川綾が*2再び美少女戦士を演る日が来るとはねー。
エピソード単体としては、グルグル動く作画のダイナミックさを、えりかのウザさの勢いで引っ張る非常にキャッチーな第１話になってたんじゃないでしょうか。「変わりたい」というつぼみがプリキュアになるまでの流れも主題が明確でわかりやすい。１つだけ欲を言わせてもらえれば、えりかの心の闇について、つぼみが少しだけでも気づく素振りを見せるシーンがあれば、もっと変身シーンに感情移入して見れたかも。
そんなわけで、これは楽しいシリーズになりそう。今後の展開が楽しみです。
