崖の上のポニョ

なんとなく見てしまいました。

上映当時の評判は賛否ともに色々聞いていましたが、自分の目で見てみた感想としては、「思ったよりも面白かった」という感じかな。結構楽しかったですよ。

全体的には「パンダコパンダ」に近いかなあ・・・。あのシュールさとファンタジーさは、ジブリ的には原点回帰と言うより先祖返りしているような。今の技術力で当時の作風をやってみました、というノスタルジックな感覚と、ポニョのかわいさが重なって何とも不思議な世界観を作り出してました。

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お話的には・・・登場人物が過程をすっ飛ばして結論だけで話しているから、突飛な言動が多かったなあ。突飛すぎて逆に楽しくなるくらい意味不明でしたね。「え、金魚?」とか「お前ら順応性高すぎ」とか「なんで人間になるって話に??」とか、お話の流れにさっぱりついていけなくてイライラしつつ、いい加減ツッコミを入れるのを諦めかけた頃には「まあ、これはこういうもんだ」と割り切れるようになりました。

お話自体に意味はなくて、脈絡の無い突飛な言動そのものが演出だったのでしょう。脈絡の無いお話にファンタジー全開の設定は、まるで宗介の見ていた夢に入り込んでいるような感覚でした。フジモトが「世界を救えるのは君だけなんだ」とか言い出したのはさすがに笑った。

それにしても、宮崎駿の幼女はすばらしいですな。眠そうなポニョが超かわいい。