シャングリ・ラ 第11話「胡蝶夢幻」

いい感じに酒が回ったところで今回。

「怖いわよ、怖い」
「あなたが怖い、誰もかれも、みんなが怖いの」
「外が怖い、人と会うのが怖い、話すのが怖い、どうしていいのか分からない自分が怖い」

「どうして他人の中に入ってくるの?」
「どうしてあたしは他人の中に入れないの?」

香凛の作り出した「少女の檻」。もしも香凛のトラウマが愛されなかったことにあるのだとすれば、失われた子守唄は無くしたはずの愛の欠片。香凛はちゃんと愛されてる。だから大丈夫、彼女が望むのならば、どこにだって行けるのだから。

ハッキリ言って、全体的なお話には全く期待していないし、今回だって設定的にはいきなりよく知らない奴が出てきたってだけなんだよね。でも、香凛のお当番回というだけで全ての矛盾を受け入れてしまえる。冷静に考えると意味不明な話かもしれないけど、酒が回ってることもあってか何だか泣けてくるのでした*1。是非はともかく、このアニメでキャラクターの内面をここまで丁寧に描いた回って初めてじゃないかな?

追記

井口裕香の声を聞いてると、インデックスのことを思い出してちょっと辛い。

そう言えば、けいおんが終わるのを嘆くファンに対して「どうせ来月には別のアニメに熱を上げてんだろ」とか言う意見を聞くことがあるけど、終わったアニメのことはキレイさっぱり忘れるなんて、そんなわけないだろ。

アニメとの別れが辛くないアニオタなんていない。3ヶ月ごとに、トータルで言えば1000回にも達するであろう別れを体験してもなお、改変期の辛さは変わらないよ。

でも、別れの後に出会いがあるからこそ、明日に向かって歩き出せるわけで。懐古的に昔のアニメのことを言及するなんて、アニオタとして「あがり」を迎えてからでも十分だろ。言及してないからって忘れたわけでもないし、愛が消えたわけでもないんだよ。Webの文面だけで全てを判断されちゃたまんねーよ。今まで出会った作品は、ちゃんと血肉となってて、傍目には見えないかもしれないけど後の感想にもちゃんと影響してんだよ。

*1:まあ・・・実際はメチャメチャ泣いてたんだけどね(笑)