夜桜四重奏 第02話「キミノナハ」

前回お騒がせの鈴と、秋名のお話。うーん、話が発散していて感想が書きづらいのですが、やはり今回は秋名でしょう。

「チューニング」と言う名の妖怪殺し。その力に嫌悪感を露にする鈴と、自分を責める鈴の姿に過去の自分を重ねる秋名。鈴を口先だけで丸め込んだり、鈴のピンチを救ったことでうやむやになったりと、そういうことでお茶を濁すのではなく、しっかりと正面から向き合った上で自分の思いを伝えるお話でした。

「妖怪を殺す」ことの意味を秋名が知らないわけないのに、それでも笑っていることの意味を理解できず、表面だけを見て責めてしまう鈴。でも、それは決して鈴が無神経というわけじゃない。もちろん、秋名だって好きで妖怪を殺してるわけじゃない。誰かを悪者にしちゃえば楽なのに、誰も悪者にせず、キャラクターの内面を少しずつ掘り下げていくことによって、キャラクター同士の対話で解決しようとする。そういうお話はすごくいいですね。

まだまだ謎はあるのだけど、そういう内面を描こうとしているのが伝わってきて、短いお話の中でも十分説得力のあるエピソードだったと思います。ヒメの「秋名は間違ってない!この町でずっと一緒に育ってきた妖怪のあたしが、そう信じてる」という台詞や、秋名が最後に言った「妖怪が嫌いな人間が、こんなことやってるわけないだろ」という台詞など、印象に残る言葉も多かったです。

  • 又吉愛、いいね。初々しいね。
  • アオちゃんかわいいなああ。今回絵描いてるだけじゃん!

追記

理想的には、鈴が「人間を好きになることはできません。でも・・・秋名さんは、少しだけ信じてみようと思います」というくらいの台詞で終わるのがいいんだけどね*1。どうやら原作では最初から仲良しだったらしいという話も聞くし、仕方ないのか。

*1:もののけ姫か(笑)