しゅごキャラ! 第47話「あたしが歌唄のマネージャー!?」

自由とは「自ずからに由る」ことだと言ったのは誰だったか。

「ほんとの自分」を押さえつけ、イースターの言いなりになっている生活はある意味楽だったんだよね。自分を押さえつけている力は、同時に自分を守る力でもあったのだから。

「あたしは、今まで与えられた場所で歌ってきた」
「だから、今度は自分の力で、自分の歌う場所を手に入れる」

自分自身を「何か」の犠牲にする代わりに、「何か」の庇護を受けることを選んだ大人たちと、それを拒否しても自分自身を貫くことを選んだ歌唄。そんな大人たちは、歌唄に言わせれば「あんな人たち」でしかないんだろうけど・・・。それでも、そうしなければ生きられなかった。誰もがしゅごキャラに会えるわけではない。自分の夢をあきらめなければならない瞬間が、必ずやってくる。だからこそ歌唄の歌が必要なのです。歌唄の思いを受けとって、その思いに自らの思いを託したいのです。そういう人間もいるのだということを、歌唄には知っていて欲しい。


・・・っと、ダメな大人の一人としては、どうしても×たまの方に感情移入してしまうのですが。本編の感想としては・・・歌唄、ずいぶんやわらかくなったなあ。あむちゃんとのやり取りも自然で・・・。

ようやく光の中を歩き出した歌唄だけど、闇の中にいる時間が長すぎた彼女にとっては少し眩しすぎるようで、進む道を見失いそうになることだってあるよね。そんな歌唄の手を引いてくれるあむちゃんの存在は、歌唄にとってかけがえのないものなのでしょう。

「どんどん強くなる。歌いたい、っていう気持ち」

「自分の力で、自分の歌う場所を手に入れる」と言っていたけど、テレビやラジオの中しか歌を歌えない訳ではない。「歌いたい」という気持ちさえあれば、どこだって歌唄が歌うところがステージになるのですよ。その辺りは昔らぶドルの感想で書いたっけなあ。

本当は感想をこれで終わりにしたいところなんだけど・・・

どうしてもこれだけは書いておかなければ。今回、お話としてはすごくよかったんだけど、歌の見せ方を知らない演出のせいで感動が半減だ。何やってんだか。歌唄の歌が主題なんだから、エンジェルクレイドルか、その後の歌シーンを十分に尺を取って見せて欲しかったよ。そういうバンクは手抜きとは言わないんだから・・・。