ストライクウィッチーズ 第08話「君を忘れない」

男性との会話を頑なに禁じるミーナさん。何でかと思ったら、戦争で恋人を亡くしたから・・・って超個人的な理由じゃないですか。

男性との触れ合いを禁じていたのは「男嫌い」と捉えられがちだけど、男を嫌っていると言うよりも、こんな悲しい思いを「家族」であるところのウィッチ隊にはさせたくなかったのでしょうね。
何もかも失ってしまう戦争だからこそ、思いすら失わないように人との触れ合いを制限する、というのは確かに一理ある。でも、車に残された恋人のプレゼントを発見して、必ずしも失うことばかりではないと気づいたミーナさん。戦争はすべてを失うけれども、人の思いは決して失われることはない。失わないために手に入れること自体を放棄するのではなく、失わないために手に入れたものを守る。そんな思いが力になる。それこそが「守りたいから私は飛ぶ」というテーマに帰結していくわけです。
・・・っとまあ、まじめに考えていくと、物語のテーマであるところの芳佳の価値観と、ミーナの価値観がぶつかるエピソードなんですよね。「戦争を終わらせたい」という思いは同じでも、そこには様々な価値観やバックグラウンドを抱えた人々が集まっているという、ウィッチ隊のミックスカルチャーを象徴する回でもあったわけなのですが・・・。
「パンツのようなもの」があまりにも破壊力が大きい上に、読みを入れないと解けないお話になっているので*1、キャッチーに見えて案外とっつきにくい作品かもしれませんね。

  • 目の描き方が印象的。
  • 扶桑・・・?本編では、芳佳は扶桑皇国の出身らしい。
  • しかし、扶桑人形って、フィギュアにしか見えない。いや、確かにかわいいけどさ。ヘンな世界観だよな。

*1:今回はミーナがベラベラと答えを言ってくれたけどね