絶対可憐チルドレン 第14話「頭脳明晰!?チルドレンはメイ探偵」

今回は紫穂の家族話。

一見冷たそうに見える紫穂の父親。でも、実は紫穂のことを誰よりも大切に思っているのでした。という、よく言えば王道、悪く言えば普通のお話。ただ、この話が前回の薫のエピソードの後に来ていることには大きな意味があると思うんですよね。
父親が不在で、実の母親にも恐れられている薫にとっては、皆本は唯一と呼べる家族であり父親でもある。それに対して紫穂は、厳しいけれど自分のことを大切にしてくれる父親がちゃんといる。ならば、紫穂にとっての皆本とは一体・・・?
このアニメにおいて、親子エピソードが単純な「いい話」にできない理由はここにあって、元々の家族が幸せであればあるほど、皆本を中心とした「新しい家族」の存在意義が薄れてしまう。薫が皆本に父親の影を求めているのだとすれば、すでに十分な父性を受け取っている紫穂にとって皆本の存在とは一体何なのだろう・・・。
個人的には、あんまり安易な恋愛方向に流れて欲しくない作品です。そっちに流れちゃえば楽だし萌えるしなんだけどねー。