天元突破グレンラガン 第10話「アニキっていったい誰ですか?」

ウジウジシモンは置いといて、ヨーコVSニナの新旧ヒロイン対決。

カミナがいなくなって閉塞した雰囲気を打開できるのは、何も知らないニアの無邪気さだったと・・・。でも、ただ純粋なだけでは人は動かせないし、奇麗事では本当の共感を得ることは出来ないんだよね。ニアはただ純粋なだけじゃなくて、それを貫く強さを持っているからこそグレン団の心を動かすことができたのでしょう。

「でも、シモンだっていない人にたよることはできないはずです」

今回一番のポイントだったのが、理想論を語るニアが、果たして自分が同じ立場になったとしても同じことが言えたかっていうところだと思います。ニアがアティーネを強い口調で責めたのは、決して父親の威を借りていたわけじゃなくて、自分がそう思っていたから。「シモンはシモン」という台詞はそのまま彼女自身へ向けられた言葉でもあったのでした。今回シモンが覚醒しなかったのも、ニアが自分自身のアイデンティティを自覚するというテーマをぶらさないためだったのかもしれませんね。