RED GARDEN 第22話「光」

レッドガーデン、それは赤い花の咲く聖域。

・・・震えた。段々と人でないものに変わっていくアンナと、アンナを助けようと必死のエルヴェ。結局エルヴェが悪いわけでもなかったんだよなあ・・・。この興奮をうまく書くことができないんだけど、とにかくすごい盛り上がりを見せてくれた最終回でした。感想書く手が震えているよ。

生きつづけることを選んだ少女たち。その光の先に待つものは。

総感

お話については散漫という致命的な欠点を抱えながら、キャラクターの魅力でうまく補っていたように思えます。お話自体、というよりもメインの4人のバックグラウンドを表していると思えば、エピソード自体に敢えて決着をつける必要はないのかもしれません。
最初は個性的すぎるキャラクターデザインと分けのわからないお話にかなり怯んだのですが、今となってはこのキャラデザ以外は考えられない。死んでいる彼女たちには皮肉ではあるのですが、萌えの記号を使わずにここまで生き生きとキャラクターを立てることができたというのはすごいことですよ。そしてそんなキャラクターを支えていたのが声優さんの演技。作画、脚本、演出と違って声優と言えばアイドル的な背景で語られることが多いですが、アニメの中で占める役割は決して小さくはないはず。声オタなら、アニメを構成する要素としての声優の演技というものをもっとピックアップしていかないとな・・・と自戒を込めて思うのでした。
声優といえば新谷良子の印象が大きく変わったのが一番の収穫。今まで「演技は今ひとつなアイドル声優」という認識でいたんだけど、それは単に求められる役割とアフレコと言う制約が、彼女の才能とは別の方向だったと言うことだったようです。レイチェルというキャラクター自身の魅力もありますが、新谷良子のポテンシャルを引き出せばここまでいい演技ができるのか・・・と驚かされました。
プレスコに注意がいきがちですが、このアニメのもうひとつの魅力である絵の力も印象的でした。声だけでなく絵で見せる演技も随所に見られて、毎回あの個性的な絵をよく動かしましたよね・・・。それだけに、絵のせいで見切った人も多いだろうと思うと残念です。
何はともあれ半年間すごく楽しかった。今は谷間の時期なんて言われてますが*1、このアニメだけは毎週楽しみに見てました。スタッフの皆様に感謝しつつ感想を締めたいと思います。ありがとうございました。

追記

番外編がやるらしい・・・?

花いろ日記 ... デッドガールズ
http://iranka.blog47.fc2.com/blog-entry-433.html
こちらのサイトでCMのテキストを書き写しておられました。記憶を失っても、4人は一緒にいられたんだね・・・。それだけで俺はうれしい。

*1:言われてる?